

何十年かぶりに寺の裏側の林道に入ってみた。寺の裏側の林道沿いに「おっかね石」と呼ばれる巨石がある。子どもの時には無かったが、両郷歴史保存会の案内板が立っていたのでびっくりした。
『ふるさと雑記 : 世代間の対話』(黒羽町教育委員会、1979、p.206)の青木義善第十八代住職の記述によると
おっかね石
巨岩崇拝の昔、ものすごい岩石が二つの場所にあった。一つは山の頂上にある。鳴神様と呼び、田植時に雨が降らず、田植が出来ないで困った時、集落の各戸から一名ずつお酒や肴を持って山に登り、御神酒を上げ、その巨石の神様に御参りすると必ず雨が降り出し田植が出来ると言い伝えられ、今も実行している。
もう一つの巨岩は道路のすぐ上に、今にも転がり落ちそうにあるので、道路を通る人は皆おっかねおっかねと言いながら通るのでだれいうとなく「おっかね石」と呼ぶようになったという。(中野内 青木義善)
とのことである。なるほど。この山の頂上にも何かあるのかと……。次のチャレンジとしたい。雑草が旺盛な時期だったので、巨石の全容がはっきりしなかったが、真下に立つとその大きさに圧倒される。今度は時期を替えてまた確認してみることにする。