おっかね石

おっかね石
おっかね石

何十年かぶりに寺の裏側の林道に入ってみた。寺の裏側の林道沿いに「おっかね石」と呼ばれる巨石がある。子どもの時には無かったが、両郷歴史保存会の案内板が立っていたのでびっくりした。

『ふるさと雑記 : 世代間の対話』(黒羽町教育委員会、1979、p.206)の青木義善第十八代住職の記述によると

おっかね石

巨岩崇拝の昔、ものすごい岩石が二つの場所にあった。一つは山の頂上にある。鳴神様と呼び、田植時に雨が降らず、田植が出来ないで困った時、集落の各戸から一名ずつお酒や肴を持って山に登り、御神酒を上げ、その巨石の神様に御参りすると必ず雨が降り出し田植が出来ると言い伝えられ、今も実行している。

もう一つの巨岩は道路のすぐ上に、今にも転がり落ちそうにあるので、道路を通る人は皆おっかねおっかねと言いながら通るのでだれいうとなく「おっかね石」と呼ぶようになったという。(中野内 青木義善)

とのことである。なるほど。この山の頂上にも何かあるのかと……。次のチャレンジとしたい。雑草が旺盛な時期だったので、巨石の全容がはっきりしなかったが、真下に立つとその大きさに圧倒される。今度は時期を替えてまた確認してみることにする。

栃木北組 公開講座のご案内

2025年6月28日(土)午後2時から、矢板イースタンホテルを会場に、栃木北組主催、築地本願寺の後援による公開講座を実施いたします。

講師は僭越ながら私がつとめます。無料ですのでお時間ある方はぜひご参加ください。

公開講座ポスター

境内に植わっているサツキの写真。雨に濡れたサツキも綺麗です。

サツキ

2025年龍念寺 永代経法要

2月23日(日)今年も永代経法要のお勤めをいたしました。準備のお手伝いをいただいた黒羽地区のみなさまありがとうございました。また、当日は40名ほどのお参りで、本堂もいっぱいになり、にぎにぎしく皆で龍念寺をお支えくださったご門徒さま方を偲びお勤めができましたこと、感謝しております。

今年のご講師は山梨県大月市淨照寺の平井裕善先生にお話しいただきました。先生のお寺の山号は中樹山(ちゅうじゅさん)とのことで、「龍念寺様よりさらに山の中にあります(笑)」とご紹介されており、思わず笑ってしまいました。永代経法要ということで、先人方を供養していく、追悼していくということについて有難く楽しくお取次ぎいただきました。

なんと今年から、私も子どものころに参加していた「くろばねマラソン」が12月開催から2月23日開催に変更されておりました。お寺の中学校前の道路がコースで、交通規制がかかるようになっておりました。若干の影響が予想されましたが、無事にご法要をお勤めできて一安心でした。

第52回芭蕉の里くろばねマラソン大会 | 大田原市

 

2025年本山御正忌報恩講

今年も本山である京都・西本願寺の御正忌報恩講にお参りしてきました。

毎年お参りさせていただいておりますが、今年は「住職」として初めての参拝でした。

親鸞聖人の御真影様に住職にならせていただきましたとご報告。

弟も今年は讃衆として、全国から法要に出仕されるご住職様方の受付やご案内をしておりました。父にもその姿を見せてあげたかったなとしみじみ思う今日この頃。

本願寺の唐門。相変わらずの荘厳さでした。

御正忌報恩講にお参りし、親鸞聖人のご遺徳に感謝するとともに、住職となり一寺院を預かる身として思いを新たにする貴重なご縁でした。

2024年龍念寺報恩講法要

令和6年も報恩講法要をお勤めすることができました。事前の準備をいただいた金丸地区のみなさま、当日お参りをいただいたみなさま、本当にありがとうございました。

また、ご法話のお取次ぎをいただきました西原龍哉先生には、面白いエピソードを交えながら有難く浄土真宗のみ教えをお話しいただきました。遠方にもかかわらずお越しいただき有難うございました。仏具のおみがきの様子

今年の報恩講法要は、私が住職になって初めての報恩講法要でありました。以前は父が準備していた仏具のおみがき、仏華の準備など、はじめて自分で準備したので、想像以上に時間がかかってしまいました。。。

何とかお勤めできたのも、ご門徒の皆さまのお蔭様。また来年も厳かにお勤めできるよう努めていきたいと思います。合掌

龍念寺「盂蘭盆会」

龍念寺をお支えいただいた先人方を追悼し、盂蘭盆会法要をお勤めいたしました。

小学校の5年生の時、父親から「お盆参りを手伝ったら、ご褒美にプレイステーションのゲーム機を買ってやるぞ」とそそのかされて以来、父親と二人、時には弟も含めて三人でご門徒の皆さまのご自宅のお盆参りを行ってきましたが、今年は住職として、初めて一人で回るお盆参りとなりました。

車を走らせながら子どもの頃、父親の助手席に乗って一緒にお参りをしていた当時の思い出がよみがえってきます。「そっちの赤い屋根のお家、そこの火の見櫓の先のお家、ここは二軒隣りどおしだからどっちもお参りしてきてくれ」

父親の言葉を懐かしく思い返します。
父も龍念寺に入寺した当初、一人でお参りをしていた頃は大変だったろうになぁと思いながら、汗をかきかき、お参り。

コロナもあって近年は初盆のご自宅しかお参りしていませんでした。
久しぶりにご自宅にお参りするお宅もあり、「あれ、どこだったかなぁ」と探り探りお参りさせていただきました。

温かくお迎えいただきありがとうございました。
無事にご門徒の皆さまのご仏壇にも新住職に就任したご報告をさせていただけたかと思います。 合掌