『龍念寺と私』―まえがき―

私は昭和60年11月、57年10か月の永きにわたり勤めた龍念寺住職を退任し、また、今年1月、傘寿を迎えるに至りました。如来様のお慈悲のもと、門徒の皆々様とともに、今日まで生きてこられたあかしとして、これを機会に、寺のこと、門徒のこと、そして私のこと等を綴った本をまとめました。このような執筆は、初めてのことであり、もとよりその力もあるわけではありませんので、読みにくいところもあるかも知れませんが、意のあるところをお汲み取りいただければ幸いです。

この本には、古くは両郷の集落の成り立ちや古墳のこと、青木城と龍念寺の創建、15世慈善の努力、門徒の皆様の祖先が寺に尽力されたこと、本堂再建のこと、庫裏兼会館建設のこと、そして諸々の事業のことなどを記述し、龍念寺復興が後々までわかるようにしたつもりです。また気楽に読んでいただけるよう、挿話も入れました。

この本は、構想から草稿、推敲、清書そして印刷まで2か年を費やしました。そして、ここにようやく皆様にお届けできるはこびとなったわけです。ささやかな願いながら、本書をできるだけ多くの皆様にご覧いただき、長く保存していただければと思い、文字を大きくしたり、装幀を工夫したりしました。なお、全体の流れから、本文中の敬称は、特別な場合を除き省略させていただきました。お許しをいただきたく思います。

最後に本書が輝かしい歴史のある龍念寺の今後の発展に少しでも寄与できれば、幸いこれにすぎるものではありません。

合掌

義善識す

    昭和62年5月21日

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