『龍念寺と私』―目次―

義善の書

  1. 両郷
  2. 古墳と農耕
  3. 龍念寺創建の地
  4. 龍念寺と青木三河守
  5. 青木の阿弥陀堂
  6. 石山合戦
  7. 飢饉と郷倉
  8. 慈善の事
  9. 慈善と宗門帳
  10. 黒羽藩の宗旨人別帳
  11. 龍念寺包囲発砲事件
  12. 慈善の開墾取り立て
  13. 神仏分離令
  14. 義参の入寺
  15. 義善の死
  16. 義参の頃
  17. 勇進の頃
  18. 勇進の死
  19. 祖父義参のこと
  20. 京都行き
  21. 京都中央仏教学院
  22. 義参の死
  23. リウの死
  24. 家族のことなど
  25. 翁と灯籠
  26. 本堂再建計画
  27. 母チトの死
  28. 戦争中のこと
  29. 終戦直前のこと
  30. 本堂再建の議起る
  31. 本堂再建第一期工事
  32. 宮殿の新調
  33. 浦和に塾を開く
  34. 青木家の墓碑建立
  35. 本堂第二期工事
  36. 御本尊の御修理
  37. 書院の建立
  38. 祖師聖人御誕生八百年慶賛法要・本堂落成慶賛法要併修(11月3日修行)
  39. 書院付帯工事
  40. 墓地新設
  41. 境内の整備と墓地
  42. 足の手術、福岡博士との出会い
  43. 庫裏の新築
  44. 後継者のこと
  45. 十五世慈善住職百回忌法要

その他、挿話や付編があります。気の向くままに公開していきます。

『龍念寺と私』―まえがき―

私は昭和60年11月、57年10か月の永きにわたり勤めた龍念寺住職を退任し、また、今年1月、傘寿を迎えるに至りました。如来様のお慈悲のもと、門徒の皆々様とともに、今日まで生きてこられたあかしとして、これを機会に、寺のこと、門徒のこと、そして私のこと等を綴った本をまとめました。このような執筆は、初めてのことであり、もとよりその力もあるわけではありませんので、読みにくいところもあるかも知れませんが、意のあるところをお汲み取りいただければ幸いです。

この本には、古くは両郷の集落の成り立ちや古墳のこと、青木城と龍念寺の創建、15世慈善の努力、門徒の皆様の祖先が寺に尽力されたこと、本堂再建のこと、庫裏兼会館建設のこと、そして諸々の事業のことなどを記述し、龍念寺復興が後々までわかるようにしたつもりです。また気楽に読んでいただけるよう、挿話も入れました。

この本は、構想から草稿、推敲、清書そして印刷まで2か年を費やしました。そして、ここにようやく皆様にお届けできるはこびとなったわけです。ささやかな願いながら、本書をできるだけ多くの皆様にご覧いただき、長く保存していただければと思い、文字を大きくしたり、装幀を工夫したりしました。なお、全体の流れから、本文中の敬称は、特別な場合を除き省略させていただきました。お許しをいただきたく思います。

最後に本書が輝かしい歴史のある龍念寺の今後の発展に少しでも寄与できれば、幸いこれにすぎるものではありません。

合掌

義善識す

    昭和62年5月21日

龍念寺の創建時期はいつか?

1879(明治12)年3月31日付の龍念寺代15代住職である青木慈善[1827(文政10)年~1888(明治21)年]が残した書物に、龍念寺の創建時期を「嘉禄年間(1225年~1227年)」とする記載が見られる。

また、1898(明治31)年5月20日付の龍念寺代16代住職、青木義参[1851(嘉永4)年~1925(大正14)年]が残した書物には、龍念寺の創建について、開基である龍念が1226(嘉禄2)年に下野高田専修寺に於いて宗祖親鸞聖人の弟子となり龍念という法名を賜わり1248(宝治2)年に青木山の南方に御堂を移転したとある。

嘉禄2年は真宗高田派の略年表によると、親鸞聖人54歳、高田専修寺を創建した年となっている。第16代義参の記述が本当なら当寺は宗祖親鸞聖人の直弟子の系譜である、となるが真相は分からない。

しかしながら、江戸末期から明治にかけて先代住職がどのような認識で龍念寺の創建を考えていたのか知ることができる面白い資料だと思う。真偽のほどは別として先代達の思いは大切にしたいと思う。

龍念寺の歴史

龍念寺第18代住職、1987(昭和62)年に発刊された

青木義善が著した本『龍念寺と私』

龍念寺の歴史を知るうえで重要な書物。

祖父に感謝です。

今後は少しずつこの本の内容を公開していこうと思います。

龍念寺公式ホームページを開設しました

龍念寺の沿革や宝物・文化財を始め、浄土真宗(仏教)のみ教え、お寺の法要や行事などの情報を広く一般に公開したいとの思いから公式ホームページを作成しました。

まずはやってみようということで、中身は全くできていませんが、とりあえず公開してみました。今後、気の向くままに随時ホームページの改修を行っていき、コンテンツを充実させていきたいと思っています。

自他共に心豊かに生きることのできる社会の実現をめざして