1.両郷

両郷村は昭和30年に町村合併によって、黒羽町・川西町・両郷村・須賀川村の4町村が合併し、町名黒羽町(藩名等の関係で)と称した。

地区的には、今でも両郷地区と呼んでいる。大字名の中野内・河原・両郷・寺宿・大久保・木佐美・久野又・大輪・川田の9大字が元の両郷村で、両郷出張所・両郷中学校・両郷郵便局等、その他にも両郷の名が使われている。なぜ両郷という名が出たのかというと、前郷(寺宿・木佐美・大久保・久野又の一部)と後郷(両郷・河原・中野内・久野又の一部)で両郷(両方の郷)という名が発祥したのである。また、古くは本郷・前郷ともいった。いずれにしても両方の郷の意である。

この二つの郷に松葉川と前松葉川が流れていて久野又で合流し、堀之内で野上川を併せ田町で那珂川に注ぐ。松葉川には扁平の石に松葉の模様がついた石があるので、川にその名がある。この石は松葉石とよばれ、熱作用で変質した堆積岩である。かつて石ブームの頃、かなり遠方からも採取にきてよく知られている。なお野上川にもこの石がある。

古くはこの両郷を『高尾の邑』といった。室町時代の古文書に出ている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。